世界一周！沖縄 浦添市民・長濱の 絆をつなぐ旅！

朝、長距離バスの発着所まで広瀬兄貴と三輪バギーを２人乗り、連れて行ってもらいました。

　前は広瀬兄貴で、後ろはおばけ。

ただでさえ寒いのに、顔に当たるこの強烈な冷たい風は、この旅一番の寒い体験となりました。
というか顔に空いてる鼻や口などの穴、ここから一定温度以下の冷たい風が急激に入り込むと、人間は息が出来なくなるという事が分かりました。
息が出来なくなるので僕の闘争心に火が付き、じゃあ今度は自分から吸って息をし続けてやろうと思う訳ですが、いくらトライしても途中で「フッ！」と息が止まってしまうので諦めました。こんな事で死んではたまりません。


広瀬兄貴にお礼と別れを告げ、僕は一路鹿児島へと向かいます。

ここで僕の作戦を説明しましょう。


①現在地は大分です。
②それから高速バスで鹿児島へと向かいます。
③鹿児島に着いたら港へ行って、ついに沖縄に上陸です。


なので僕が今すべきことは高速バスに乗って鹿児島へ行くことなのです。

バスターミナルまで連れて行ってもらいましたので、あとはチケットを買うのみです。大分と鹿児島をつなぐ高速バス「トロピカル号」の。


長濱「鹿児島までのチケット下さい」
係員「本日のご出発になりますか？」
長濱「はい。今出る朝の便に乗りたいんですが」
係員「朝ですか。少々お待ちください」


－少々待つ長濱－


係員「本日朝のは満席になりますねー」




マジですか！？



通常なら僕は朝乗れなかったら適当に時間を潰して夜の便に乗るはずなのですが、しかし僕には確実に明日２８日までに沖縄に着かなくてはならないという理由があるのです。２８日には友人が「よしきおかえりパーティー」を開いてくれるのだといいます。そこに私（よしき）がいなくては話になりません。

そしてこのトロピカル号さん、この便に乗らなければもう鹿児島から船に乗って２８日に着くというのは物理的に無理という状況なのです。

さてどうする、どうするよしき。


とりあえず一回トイレに入って考えようという事になります。
すると悲しい事に、僕は気づかないまま女子トイレで用を足していました。ここまで来たらただの変態です。汚い格好してるし女子トイレから出てくるし、バスターミナルに居たたまれなくなった僕は早いトコ決断を迫られます。


飛行機で行くことにしました。


「長距離バス＋船≒飛行機」
と、そんなにコストも変わらなかったので、急遽電車で福岡まで戻って、それから空港に行って沖縄へＧＯです。

思いがけないところで、僕は今日沖縄に帰ることになりました。

この便利な世の中、ケータイでインターネットしてチケットを買います。福岡－沖縄間。スカイマークエアラインありがとう。


電車を乗り継ぎ乗り継ぎ福岡まで戻ってきました。

この移動は僕の中で単に福岡までの移動ではありません。「沖縄へ行くための」福岡までの移動なのです。
そう考えると、途中途中で乗り継ぎがあったりだとか、空港へ行って飛行機に乗るだとかの行程の変化はありますが、この一連の動きはまさに一直線に沖縄へと向かう移動。故郷沖縄、我した島沖縄なのです。

そりゃあ幾分ワクワクもしますとも、あぁしますとも。


空港に着いてチェックインを済ませます。
そして荷物を預ける列に並びますが、もう僕はその時点で里帰りに片足を突っ込んでいます。

路線は福岡⇒那覇線。
という事は、乗客の半分ぐらい沖縄人でもそれはそれで不自然ではないわけです。

案の定、その列に並んでいる人は顔の濃いみなさんで、アクセントも言葉遣いも僕のような言葉遣い。
「あぁ、同志よ」と思う反面、急に地元色が満載出たので、自分の汚い格好が急に恥ずかしくなってきます。

いや、日本に着いた時もそれはそれで結構恥ずかしかったのですが、でも一応見知らぬ土地だし旅の最中だし、まだ「旅の恥はかき捨て」という、旅人にはとても優しいことわざが通用したわけです。
でも、もうそろそろこの言葉も通用しなくなります。



午後６時の５分前、飛行機はグイグイ飛び立ちました。


緊張するかと思いましたが、意外と寝てたりしていました。飛行機は窓際に限ります。離陸時の景色も見れるし、壁にもたれて寝る事も出来ます。

この旅、カウントしてみたら乗り継ぎも合わせて１８回も飛行機に乗っていました。空路でしか入国できなかったり、陸路より空路の方が安かったり、大陸間の移動だったりで、バックパッカーの旅をしていても飛行機はたくさん乗ります。
これがこの旅最後の飛行機です。


到着時間が近づくにつれ、だんだんと耳が痛くなってきました。たくさん飛行機に乗ってても、たまーに耳は痛くなる。そしてその耳の痛みは、飛行機が高度を下げている事から起こる気圧差からの耳の痛みであり、沖縄が近づいているということを意味します。

今回ばかりは、耳の痛みもワクワクの要素です。