大分最強説(14日目・6日付け/大分)

長濱良起

2009年05月07日 14:51

またまた野宿に失敗しました。
寒すぎて寒すぎて、深夜1時に寝て2時半に起きました。
しかも寒いので再度寝る事も出来ません。

そんな残酷なストーリーから始まります。


野宿に失敗したらカップラーメンで暖を取るのはセオリーです。
4時ごろから中津市を出発します。
目的地は大分市。今日はここにいる先輩、ひろせ兄貴の家に泊まります。
先輩というか、僕が常連で行っていたOASISという理容室というかヘアーサロンというかで以前やっていた「理容師さん」と「客」って感じです。沖縄で理容師をしてたのですが、今は地元である大分に帰ってお店を開いています。


目指す所がはっきりしている。だから今日は頑張れる!!


国道10号線を南下します。


今日は国東半島を通る道(図1参照)に峠があるというので、そこを超えて一気に畳み掛ける予定です。
-図1-ピンク部分が難所らしいです。


しかし、実際に通ってみると、あっけなく峠は終わってしまいました。やはり大きな国道は極力坂を避けて通してるようで、「峠」の基準のハードルが低いっぽいです。
しかも嬉しいことに坂道としては一番いい形(図2)です。
-図2-こんな感じ。

少し頑張ったらあとは緩く下りが続くという道です。下りをもったいぶって長続きさせる感じが自転車移動者からすれば一番嬉しいです。
しかもその下り、大分市の手前、温泉で有名な別府市まで続くものですから最高です。



別府市を通ると、もうそこは「観光の街」でした。
でも派手に何かがある訳ではありません。ただ、人々1人1人が観光客を歓迎しているという気持ちを感じました。警察署のスローガンなんか「観光客も安心して道路を走れる街」みたいな感じです。
観光に行きたい!って思わせる原動力って、単にこういった施設があるとかこういった見どころがある自然があるとか、そういうものだけじゃなくて、出迎える側の気持ちが最終的には一番大事なんじゃないかなと思いました。

そこは沖縄も見習っていかなければいけません。
特に沖縄の若い人なんかは、理由もないのに「ないちゃー(県外・内地の人)」って枠のみで拒絶する人が多いです。そういう場面に出くわすたび、悲しくなります。
個人的に今まで、バンド活動だとか大学生活だとか、今回の旅やらでたくさんの素晴らしきないちゃーと出会ってきたというのもありますから、そこはどうにかないちゃー差別という壁を作らずにいて欲しいなーと思います。それに、差別は連鎖しますしね。


でもとにかくまぁ大分はスゴイ!大分ナメてましたスイマセン!!
別府と大分を結ぶ道なんか、チャリで走ってるだけでもずーっとテンションが上がってしまいます。この時点で1時間半の睡眠と時折の休憩は挟みますが18時間ぶっ続けで自転車を漕いでいてくたびれているはずなのですが、テンション上がりっ放しでした。


左を見れば大海原、右を見れば考えられないような巨大な山と緑、道はデカいしキレイ!しかも、温泉があります。たくさんあります。


どこか国内旅行に行きたい方がいれば、僕は大分をプッシュしましょう。
街がデカいわけでもないけれど、街がデカいだけの場所と比べれば圧倒的に前者がいいです。


そしてついに!ついに!
北九州を出発すること20時間!大分のひろせ兄貴宅に到着です!!

動画で見てね!





今日世話になります、サロンオーナーひろせえいご氏。オンモードとオフモードでどうぞ。
 


お店が1階で2階セットになっています。

お店の名前は「Loco-co」

風呂に入れさせてもらいます。
しかもわざと頭は洗いません。なぜならばシャンプーしてもらうからです!!

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長濱の好きなものランキング
3位 楽しいこと
2位 嬉しいこと
1位 シャンプーしてもらうこと
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昨晩は1時間半しか寝ないまま、明け方は寒さと闘い、昼には熱さと闘いつつ自転車を漕ぎ続けてましたので、風呂に入ってゆっくりしているとぐったりと眠り込んでしまいました。昼寝のつもりが4時間ぐらい寝ました。

起きると、この瞬間から大分満喫タイムです。


ひろせ兄貴がご飯と温泉に連れて行ってくれます。
ここから、ひろせ兄貴の友人で沖縄出身大分在住、たいちさんも合流します。

たいちさんは、あのタピオカドリンク専門店「Quickly」を大分に持ち込んだ張本人でもあります。
色々と話しかけてくれたり、地元もほぼ一緒だったりするので、初対面特有の微妙な距離感はありませんでした。

大分名物、とり天を食べました。「とり」の部分はひらがななのがポイントです。
とりを天ぷらにするだけっちゃあするだけなのに、なぜこれが全国的な爆発人気にならないのかが不思議です。やわらかくて超スーパー美味かった。
ひろせ兄貴、ご馳走様です。

そして、「おすすめの温泉に連れてっちゃるわ!」との事で、市内の挟間地区にある温泉に連れてってもらいました。名前は竹泉といいます。
僕は今までずっと勘違いしてたのですが、別府温泉とか草津温泉とか下呂温泉とか、そういう施設がスポットであるわけではないんですね。
例えば別府温泉だったら、別府温泉から湧き出た温泉を各旅館や各浴場が引っ張ってきて、それで別府温泉が色々なトコで各地で楽しめる、といった具合です。

  
気持ちよすぎてしゃくれ気味の長濱。

温泉施設みたいなトコは何度か行きましたが、温泉っていう感じの温泉にはこれが初めてです。今度は温泉をたいちさんにご馳走になりました。
お湯なんだけどお湯じゃないっていうか、ポカポカが持続するっていうか、そんな感じでした。やはり男同士で風呂に入るのはいい事です。

左からたいちさん、長濱、ひろせ兄貴

さてさて、今日はひろせ兄貴の愛犬(ロコ・メス・1才・トイプードル・人間大好き)に口をペロペロ舐められながらの就寝です。
明日はお店「Loco-co」の見習い掃除当番を勝手にやろうと思っているのと、自転車から異音がするので調整をしにいこうと思っています。


おやすみなさい。


追伸
しかし本土に入ってからというもの、山と川が沖縄では考えられないほど大きい。スゴイ。
本土の姓に「山」と「川」がいっぱいある意味が分かります。沖縄は考えてみると、少ない。
沖縄の場合「城」とか「仲」とか多いですね。
    
   


hair Loco-co
    097-558-5577

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