王国へと入りました(386日目・13日付け/ヨルダン)

長濱良起

2010年05月21日 06:31



今日は張り切って次の街、シリアの首都ダマスカスを目指そうと思います。そして、調子がよければもうこの日のうちで隣国ヨルダンに入ろうとも思っています。


宿らへんからバスターミナルまで、なぜかバイクタクシーで移動しました。1台のバイクに大人が3人、プラスアレンのスーツケースにバックパック、僕のバックパックを奇跡的に乗せて、バスターミナルへと到着しました。

中東のバスのサービスは、「水」と「いい匂い」が基本です。
ほぼ必ず車内では水が出てきます。暑くて乾燥した地域ならではのサービスです。

水といえば、街中にはよく飲料水の蛇口が設置されてあって、それで人々はのどを潤します。

そして、あまりよく分からないのが「いい匂い」のサービスです。
なんか、時たまエアフレッシャーを撒いたり、そんな感じのいいにおいの液体を乗客の手のひらに提供するというサービスがあります。五感を刺激していますね。

 世界の車窓から


首都ダマスカスのバスターミナルに着きました。まだ時間も早かったので、もうそのままヨルダンに入ろうという事になりました。
早速ヨルダンへ向かうために、着いたバスターミナルとは別のターミナルへと向かい、ヨルダンの首都アンマン行きのバスを探します。

しかしそれがもう今日は無いとの事。明日にならないとバスは出ていないといいます。
宿代やら宿とターミナルの往復代やら考えていると、これはもうタクシーで行った方が安いんじゃないかと、タクシーで入国しようという作戦に変更です。

早速タクシー乗り場にいた1人の運転手に値段を聞くと、なんと1人あたりでバスとほぼ同じ値段。
もうこれは行くしかないと、僕らはヨルダン行きのタクシーに乗り込みました。

 タクシーで入国です。

タクシーの運転手はヨルダン人。いつもこうやってシリアとヨルダンの国境を行き来しているのだといいます。ちょうど時刻も夕方で、彼もヨルダンへの帰り道だったので、安かったのかもしれません。


国境では荷物検査とかのために車の列ができ、1時間ほどかかりましたが、それを抜かせば2時間ほどでヨルダンの首都アンマンに到着しました。

日本人はビザが不要でした。

シリアよりもなぜだか涼しくなっています。夜風の気持ちいい街です。
経済的にも発展しているようで、夜景を遠くに見ながらタクシーに揺られていました。

ちなみにヨルダンは王国。
日本語表記だとヨルダン・ハシミテ王国です。実際に国王は内閣と共に政治を行います。
王国といえども、考えたら世界中に王国はたくさんあるので驚く事はありません。タイやイギリスも一応は王国ですし、日本も「エンペラーのいる国」として認知されているようなので、その点では王国です。ムツゴロウ王国も王国です。


新しい国での最初の就寝に入ります。



  

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