昨日から宿を移しています。
値段を聞くと、まさかの今の宿の3分の2の料金だったのです。移るしかありません。
宿では、一度シリアのパルミラで会ったゆうたさんと再会できました。
ゆうたさんは高校時代はバリバリの高校球児で、日大三高時代には当時の横浜高校、現在はボストンレッドソックスの
松坂投手と9打席対戦して3本打っている
「松坂から打率.333」という称号の持ち主でもあります。
今日はそのゆうたさんとアレンと僕で「死海」に行きます。
ご存知の方も多いかと思いますが、死海とは塩分が多すぎてプカプカと体が浮く海。厳密には湖で、
海抜はマイナス400m以上。塩分濃度は33%なので、普通の海の10倍以上の塩分濃度です。
そんな、教科書で見たような場所へと行ってきます。
昨日、僕らの味方ルアイ氏から教えてもらった情報で、バスを乗り継ぎいざ死海へと向かいます。乗り合いバスなので、時刻表は特に無く、お客が集まったら走り出すというシステムです。なのに僕らは2回連続一番最初に乗り込んでしまったばっかりに、やたら出発までの時間がかかってそれで時間取られたりもしたのですが、それでも3時間ぐらいで着く事が出来ました。
有料のビーチでは無くてそこらへんのビーチなので、草むらの真ん中の道を歩いて行かなければなりません。
すると突然、向こうから軍人が僕らに「おい!こっちこい!」と僕らになにやら言っています。なんか、不審だったようです。
僕ら3人と、たまたまその時僕らに道を案内していたヨルダン人のおじさんの合計4人が、ちょっと離れた所に移動させられて軽く身柄チェックです。

ちょうどこの道。
一瞬、ヨルダンが嫌いになりました。
心の中で(なんかそれ?でーじにりー【とても面倒くさい】)と思いながら、パスポートは携帯してなかったので日本の自動車の免許証を見せます。
アレンに至っては「オレは休暇で来てるんですけど~。邪魔しないでくれ~」みたいなテンションです。
しかし、
それぞれの身分証明書
・ゆうたさん パスポート
・アレン クレジットカード
・長濱 日本の免許書
これらを見せただけで終了でした。
軍人「スイマセンでした。ヨルダンへようこそ」
ヨルダンが好きになりました。こうも簡単な構造です。
そして僕らは、あの有名な「死海」に到着したのでした。
教科書で見たヤツ。
塩分濃度の濃さゆえに、生物が棲めない、それがその名前の由来です。
さてさて、まずは塩分濃度33%といわれるその水を試飲です。
飲むのはさすがに危ないので、舐めてみることにしました。
舐めても危なかったです。
しょっぱいとかの次元ではなく、苦いというか、電気食ってるみたいでした。目に入ったらこれ致命傷でしょみたいな味がしました。実際、この後目にちょっと入ったのですが、まばたきでどうなる話でもありません。水で洗浄でした。
そっちの意味でも死にそうになるので「死海」です。
そして入水です。
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本当にプカプカ浮くんですね。立ったままでも平気で浮くので、よっぽどのことが無い限り、死海で水難事故なんで起こらないでしょう。
死海の泥は美容にとても良いとされている。
というような写真を撮っている間にも、アレン・マテン氏はどんどん沖のほうへと進んでいって、しまいには点になっていました。
どのぐらい彼はそうしていたでしょうか。1時間はそこにいたのでしょうか。
戻ってきて言いました。
「ヨシキ、今日はとってもいい経験をした。死海でうんこした」
死海でうんこをしたそうです。ありがとうございました。
典型的なイスラム女性は、水に入るときでさえも服を着ているのに驚く。イスラム女性と沖縄女性ぐらいです。
この無料ビーチのすぐ脇には、高速道路が走っています。
なので、「帰る人は結構ヒッチハイクで帰っている」というルアイ氏の情報から、ヒッチハイクに挑戦してみる事にしました。
5分で成功しました。あっさり5分で成功しました。
そんな運転手は、ホームスタイルマガジンという雑誌の制作をしているハイゼン氏。これからシリアに帰る途中だといいます。ありがとうを100回言いたい。
左から私、ハイゼンさん、アレン、ゆうたさん。撮影は奥さん。
車内からアンマンの新市街の様子なんかみていたのですが、かなりリベラルな気風のようです。同じイスラム国でも違いがはっきりと分かって興味深いです。