09年4月23日から10年12月30日までの617日間、日本を含めた世界を一周! 国家や宗教に対した凝り固まったイメージから抜け出し、 「そこに住む普通の人々」や「人々のつながり」なんかを紹介していきます。 毎日もれなく綴られた記事総数770オーバーの物語、是非是非お楽しみください!
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そしてなんと、2011年5月25日(水)に出版しました!
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2010年08月18日

「ウガンダを変える」(473日目・8日付け/ウガンダ)

「ウガンダを変える」(473日目・8日付け/ウガンダ)


数日前から作っていたある楽譜が完成しました。

1週間ほど前に出来たNEWTOPIAの校歌ですが、それがNEWTOPIAのHPに載るという事で、楽譜のデータを空き時間なんかに一生懸命作っておりました。
ですし楽譜があれば、例えば楽譜の読める他のボランティアの人が今後新しく来た時に、その人にとって伴奏なんかもしやすいし覚えやすいでもあります。


最初、大きな紙に、鉛筆とペンとマジックと定規を駆使して手で書きます。もしもここが日本みたいな便利な場所だったら僕は迷わずにパソコンで楽譜作成ソフトみたいのをダウンロードしてやりたいところなのですが、そこはもちろん手書きです。

しかし僕は奇跡的に自分のパソコンの中に画像の編集ソフトを持っていた。なので、その手で書いた楽譜を超真っ直ぐになるように写真を撮り、それを編集していかにもそれっぽく完成させました。


「ウガンダを変える」(473日目・8日付け/ウガンダ)「ウガンダを変える」(473日目・8日付け/ウガンダ)
これ頑張ったっしょ!手書きから始めてこれは頑張ったっしょ!!
「ウガンダを変える」(473日目・8日付け/ウガンダ) ←これをクリックしたらデカいのが見れます。


これはいわば第一資料。NEWTOPIAのHPなんかに載る予定ですので何卒宜しくお願いします。


「ウガンダを変える」(473日目・8日付け/ウガンダ) 料理をする子どもたち



この孤児院設立者の通称「おっさん」
は「この曲はもう僕の葬式で流れるね」と言ってくれます。実はこの言葉にはリアルな重みがあります


おっさんはもう死を覚悟しています。一度心臓病を患い倒れてからというもの、もう自分はいつ死んでもおかしくない、との覚悟です。
なので彼は、自分がこの世を去ってからのこの孤児院NEWTOPIAの行く末を案じています。


自分が死んでしまったら、日本からの個人的な援助物資も入ってこないかもしれない。
それに、日本人ボランティアも今みたいに来なくなるかもしれない。


その後の問題です。
おっさんは、1人のウガンダ人教師に多大なる期待をしています。

このブログにもこれまでちょいちょい登場しているティーチャーチャールズ、通称ティーチャールズです。

今まで100人近くの先生がこのNEWTOPIAを去っていきました。
その中で、このティーチャーチャールズがただ一人、このNEWTOPIAの教育方針「正直」「努力」「責任」をきちんと理解してくれた先生なのだといいます。

たしかにティーチャールズは、教師としてのスキルは未熟です。世界地図から日本を探せないし、授業の様子も、もうちょっとこうすればいいのにな、と思う事だってあります。
しかし彼には向上心があり、子どもが好き、という最も根本的な部分でそれらのマイナス要素を吹き飛ばしているのです。

おっさんの意向としては、もしティーチャールズがそれでもよければ、自らの死後は将来的におっさんの息子とティーチャールズを2本柱でNEWTOPIAを任せたい、とまで言い切りました。

これを、この日おっさんはティーチャールズ本人の前で伝えました。


そして、完全な約束は出来ないけど、ティーチャールズを日本に連れて行きたい、とまで言いました。

何のコネもないウガンダ人が、日本にただ行くのは実はとても難しいことです。
まず資金面、そしてビザを取得するための信用を勝ち取らなければいけません。日本滞在中は誰が扶養するのか、というのも大事な要素です。

日本に連れて行って、日本のいい所をたくさん吸収して帰ってほしいとの思いでしょう。

そしてそれは、ティーチャールズだけではなく、おっさんの3歳の娘、なつみちゃんも同じです。

なつみちゃんを10歳前後で日本に連れていって、しばらく日本の教育を受けさせるのだといいます。
もういつ死んでもいいようにと、すでに死を覚悟しているおっさんは「なつみとディズニーランドも行けないだろうなぁ。行ってみたかったなぁ」と言いますが、なつみちゃんをいずれ日本に連れて行くつもりです。


おっさんは、自分のケータイの待ち受け画面を見せてくれました。
その待ち受け画面には、小さな文字で「Natsumi changes Uganda」と書かれていました。

僕が今までいる間には口には出さなかったけど、おっさんは常に持ち歩いているそのケータイに、ウガンダの希望を込めていました。


ウガンダの将来を変えるために立ち上がる1人の日本人男性と、それを取り巻く人々。僕は彼らがウガンダの将来をマジで変えてくれるんじゃないかという期待感と共に、なぜか彼らが戦士に見えた。無血の革命戦士に見えました。



その夜、みんなが寝静まったあと、僕ら日本人ボランティアスタッフ3人とティーチャールズは遅くまで語り明かしたのでした。

明日、僕はNEWTOPIAを去ります。

  



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