今日も元気に水汲みに行ってきました。
よく色んな国で、頭に物を乗せて運んでいるのを見ます。こんなに世界中に広がっている、いわば普遍的な方法になるのにはやっぱり理由が存在します。楽だからです。
しかし20kgの水を頭に乗せて歩く事に全くと言っていいほど慣れていない僕は、首が折れそうになりながら必死で頑張ります。
そんな水汲みの時間でした。
水が溜まるのを1人でボケーっと待っていると、一人の若い女性がそこを通りました。変な見知らぬ外人に「私はグレスよ、あなたは?」と自分から声をかけてくるような明るい感じの人です。よくみると、彼女のお腹はポッコリと膨らんでいました。「妊娠しているの?」と聞くと「うん」との答え。
グレスは17歳の学生。初めての子どもだそうで、赤ちゃんがお腹を蹴るのよと言いながら嬉しそうな表情を覗かせます。もう名前も決まっていて、バッドュルという名前にするのだそう。意味を問うと「彼氏の名前」との事。学生なのでまだ結婚は出来ないと彼女はいいます。
こっちでは、例えば妊娠したらそのまま結婚って訳ではないと聞きます。
彼女のように妊娠が早い人はザラのようですし、
そもそも女性が評価される基準の1つに「子どもを産める身体なのかそうでないか」という基準があり、その比重も高いものがあります。
「子どもを産む」という行為に、結婚しているかしていないか、配偶者がいるかいないかは特に関係ありません。
子どもを産めるという事実がステータスともなります。
なので、エイズのような感染症で片親や両親を亡くしている子ももちろんいますが、最初からシングルマザーのケースも全然珍しいことではないと、
NEWTOPIA設立者「おっさん」こと菊本さんから聞きました。
そんなグレスに、こっちが自分の事を日本人だと言うと、彼女はブガンダだと言いました。「ブガンダ」とは、この辺に住んでいる民族の名前です。
1つの国家にたくさんの民族がいるような国では、必ずしもアイデンティティが国家に帰属するとは限りません。
場合によっては、国家なんかただの行政区分だという認識の場合もあると思います。
グレスよ、来月生まれるバッドゥルにこの国の将来を託してくれ!
今夜は諸事情で夕飯がいつも通り食べられなかったので、歩いてすぐの村カリバリオまで食事をとりに行きました。しかし悲しい事に停電中。食堂もお店も開いていません。
どこかでご飯食べられるような所はないかと尋ねると、
お店か民家かどっちか分からないところを紹介してもらいました。
読んでいる人の中には、食堂か民家かも判別できないのかと思う人もいるかもしれませんが、これが本当に分かりません。まず、食堂にしては値段が安すぎる(相場の3割ほど)し、しかし民家の割にはなんかオープンすぎる。中には家族ぐらいしかいません。
結局最後までどっちなのか分かりませんでしたが、おかげで夕飯にありつけました。ありがとうございました。