こんなにも根本的な事に気づく(472日目・7日付け/ウガンダ)

長濱良起

2010年08月15日 01:25



この日の朝です。
一緒にボランティアをしてきた4人の仲間がここNEWTOPIAを去りました。



名前(僕の中でのあだ名) 出会った順

ゆうじ(濱砂先輩)
大学時代の同級生。互いに逆周りで世界一周中しているところ、エジプトで合流できたため共に2ヶ月ほど南下してきた。

まことさん(まめ兄)&ゆかさん(ゆか嬢)
出会ったのはイスラエルだったが、コースが被りに被っているために、その後エジプトで2回、エチオピアで1回、ウガンダで1回と、僕と奇跡の合流を繰り返し続けているカップル。

ちずさん(ずーちーさん)
エジプトでこのブログを知ってくれていたらしく、NEWTOPIAでの初対面時に「あ、本物や」と言ってくれたために僕を調子に乗らせてしまう。


別れの朝でした。


4人も去ったため、急に寂しくなった感じがします。

といっても僕はまたどうせ首都に戻った時に会えるし寂しい事はありませんが、この日の朝、ある子が「みんな行ってしまうから寂しいなぁ」とボソリと言っていたのが印象的でした。
ボランティアはちょいちょい来るから、子どもたちはもしかしてこういった別れに慣れているんじゃないかとも思っていましたが、やっぱり寂しいものは寂しいのです。



テストも終わって、夏休みです。

ボランティアが少なくなると忙しくなると思っていましたが、逆に忙しくなくなった気さえします。というのも、人員が多ければ「あれやろうこれやろう」と追われる感もありましたが、ボランティアが一気に数人になった今、「自分に出来る事をやろう」という心の持ち方になったからじゃないかと思います。



これまで、ヤギ小屋作りだったり、校歌作りだったり、テストの手書き印刷だったり、そういう「何かを作成する」という作業をメインにしてきました。子どもたちと直接関わる時間をそんなにたくさん作れなかったと思います。

しかし、そういう「ハード面」に一生懸命だったのに、それも一段落ついた今は子どもたちと関わる余裕が出来てきています。
こういう気持ちが伝わったのかそうじゃないのか「明日昼ごはん終わったらリコーダーしよう」「明日男の子みんなでサッカーしよう」と向こうの方から色々と僕に約束してくれました。


こんな簡単な事なのに、気付くのが遅すぎたなぁ、と思った。
もう少し早くこの事に気付きたかったです。
ボランティアは「何か具体的に」仕事をする、という義務はありません。いや、仕事はしなければいけませんが、何かを具体的に形に残す事だけが仕事ではありません。




 



子どもたちとそこにいるだけで成立するボランティアもあります。



「自分には得意分野がないから」「体力に自信がないから」という人も大丈夫です。お互い成長していこう、という気持ちさえあればそれはもうすでに十分だと思います。十分すぎると思う。



そういう、根本的な事に気付けた日でした。




上の動画は驚異的な太鼓の才能を発揮するイサーヤと仲間たち。
   

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