今日で3週間もお世話になった孤児院兼学校「NEWTOPIA」を去ります。
最初は10日から2週間ぐらいしかいないはずでした。朝も基本的に5時半起きだし、肉体労働も多い。たった6リットルの水で風呂に入り、食事も日本と比べたらだいぶ質素です。
こういう表面だけの話をしたら、むしろマイナスな事なんて書ける分はどんどん書けます。
しかし僕は、もうすでに予約していたインド行きのフライトを延期してまで、ここNEWTOPIAに当初の予定の2倍も滞在していました。
今回、僕は人生で初めてこのような長期の「ボランティア」を経験させてもらいました。
結局言えるのは、人のために動くということは跳ね返って自分のためになる、という事でした。別にキレイなことを言おうとしている訳ではありません。むしろ僕はキレイな事をいうのを恥ずかしがる側の人間です。だから、本当にそう思っています。
子どもたちだけではなく、同年代の仲間が出来たのも嬉しかった。
僕が出る時に、
同い年のチャールズ先生や17歳のダニエルが、僕が訊く前にメールアドレスを聞いてきてくれたのが嬉しかったです。
もちろん、共に試行錯誤しながら頑張った
日本人ボランティアのみんなも支えになってくれました。
写真は屋根を直す
ワク君。彼とはアフリカを一緒に旅してきましたが、ここでお別れ。彼の地元の神奈川で再会予定です。ありがとう!
そして
「おっさん」とシルビアさん夫妻。日本人でありながら、本気でウガンダ・アフリカの事を考えた1人の男性と、それを支える妻です。この2人に出会えたことは僕の中でかなりプラスになりました。ありがとうございました。
教育に力を入れる、という事は、自分たちの世代のそのまた次の世代のために力を託した、1つの愛の姿だと感じます。
今回最後までする事が出来なかった「やり残した事リスト」を、他の2人のボランティア仲間、ワク君とありさちゃんに託して、
僕はこの日の午前中、首都カンパラへと向かうのでした。
カンパラは非常に忙しい。
人々が忙しいという訳ではなくて、街自体が忙しい、騒がしい。人が多い。
今までの都市の中で、人口が過密すぎて歩けない街ナンバーワンかもしれません。中心部を歩くのが億劫になります。市場に行けばもう僕にはダメダメです。
約3週間ぶりに歩くそんなカンパラの街にしばしうろたえながら、目指す先は1つの宿です。ここに、数日前にNEWTOPIAの去ったボランティア仲間がいるというので、僕もそこで部屋を取る事にしました。
でも、場所が分かりません。だいたいの場所は知っていますので、とりあえずその辺までは行って、そこからは聞き込み捜査するしかありません。
露店のエロ新聞は3週間前と置かれているラインナップが変わってないなー、などと思いながら、僕は1人のおじさんに道を聞きました。「アトランタホテル知ってますか?」と聞くと、彼はその道のりを知っていてくれて、「この道を真っすぐ行けば左手にあるよ」と教えてくれました。
彼が薦めるには「歩いてでも行けるけどバイクタクシー使ったほうがいいと思う」との事。「歩いてでも行けるんなら色々見ながら歩いて行きます」という事で、僕は歩き始めました。
そしたら、2分で着きました。なんでおじさんは「バイク使え」と言ったのでしょうか。今の所カンパラ最大の謎です。
宿に着くと、数日前までNEWTOPIAで一緒だった日本人ボランティアの仲間4人と合流できました。互いに笑顔で再会です。
宿のトイレを見て改めて思ったのですが、トイレの事を言う時に
「洋式トイレ」「和式トイレ」と言ったりしますが、僕はその分類にとりあえずわざわざ異を唱えたい。
「欧米式」と「残りほぼ全部」って感じです。
「座る式」「かがむ式」ぐらいの名称でちょうど良いんじゃないかと思います。
日本にいた頃は、そのいわゆる和式トイレを敬遠しがちだったのですが(和式という理由で使わなかった事も多々あった)、今では慣れてしまって、逆にそっちの方が便器と接触しない分公衆の場ではいいのかな、などと思っています。
とりあえず、今日からカンパラです。