校歌完成。そして公開(466日目・1日付け/ウガンダ)

長濱良起

2010年08月14日 23:27



8月になりました。8月が始まったと同時に、もう1つこの日に始まった事があります。

NEWTOPIAの校歌が完成した日です。


93年に公式に設立されて以来、約18年間の歴史でついにここに校歌が完成しました。

曲は僕が作って、詞も一応アウトラインは僕ですが、同行のワク君、そして同じく日本人ボランティアで、実はこの旅でもう5回目の再会を果たしているまことさん、そして設立者である最終責任者の通称「おっさん」、妻であり現場責任者のシルビアさんらの尽力もあり、今日の完成に至りました。

 歌詞を作っている様子。


-NEW TOPIA SONG-


-1番-
We are surrounded by Nature and Love
Morning Sunshine coming into our Heart
There are many friends who make us Happy
Let's be「Honest」to keep our Smile and theirs

Oh... We shall change the Fate of Uganda
Oh... We shall change the Fate from Newtopia

-2番-
Birds which come from Lake Victoria
Flying higher to find our Ambition
We also have wing like those flying birds
Let's put「Effort」to make our wing stronger

Oh... We shall change the Fate of Uganda
Oh... We shall change the Fate from Newtopia

-3番-
The Moon lights up, many Stars twinkling
Look up the Sky and feel the Breeze of Night
Each of you can become such a ster
your「Responsibility」to strengthen Confidence

Oh... We shall change the Fate of Uganda
Oh... We shall change the Fate from Newtopia



日本語詞はだいたいニュアンス的に以下の感じ


-1番-
自然と愛に囲まれて
朝の光が胸に差し込みます
ここにはたくさんの仲間がいるよ
みんなが笑顔であるための正直な心

ウガンダの運命を変えていこう
ここニュートピアから変えていこう

-2番-
ビクトリア湖からやってくる鳥たち
野望を探して高く翔け上がる
僕らもあの鳥のような翼を持っているんだよ
翼をもっと羽ばたかせる努力

ウガンダの運命を変えていこう
ここニュートピアから変えていこう

-3番-
月はあたりを照らし星たちは輝いている
空を見上げて夜風を感じましょう
あなたたちもあの星のように輝けるよ
みんなの信頼 それぞれの責任

ウガンダの運命を変えていこう
ここニュートピアから変えていこう





曲調的には、前半は日本の音楽の教科書に出てきそうなシンプルかつキャッチーなものを心がけ、後半は僕なりにアフリカンな感じを意識したというか、サッカーの応援歌にでも使えそうな元気なものを心がけました。

1番2番3番まであり、舞台設定は朝昼晩。それぞれ、NEWTOPIAの3つの標語「正直」「努力」「責任」をテーマにしています。
最後に、子どもたちが朝礼や夕礼で毎日日本語で言っている「NEWTOPIAは新しいウガンダを築いていきます」という意味が乗せられています。




完成したら完成したで、次にやることは決まっています。
子どもたちに発表して教えなければいけません。僕らだけで歌ってもしょうがないですし、本来歌うべきは子どもたちです。そのためにデカい歌詞カードでも書きましょう。

 作成中。
写真はボランティア仲間のまことさんと、校長の子どものナツミちゃん。



あとは、僕がいなくなった後も伴奏者がいないと淋しいので、伴奏者は以前「将来ミュージシャンになるために大学で音楽を勉強する」と言っていたチャールズ先生に決まりでしょう。
基本フレーズだけ教えると、突然何かに目覚めたのか狂ったように練習し始めました。


ダイニングの片隅でずっと練習をし続けるティーチャーチャールズ。



生まれた環境によってもともと持つリズム感の違いを感じます。今までまともに楽器を触った事もないチャールズです。いわば白紙の状態でのスタートですが、リズムをオモテというよりウラで取ったりします。伝わりにくい表現になってしまって申し訳ないのですが、例えば「1と2と3と4と」というリズムの「と」の部分が結構生きているような、そんな音の取り方をしていました。




早速、この日の夜から校歌の練習が始まりました。


あいにくの停電2日目でしたが、みんなで食堂に集まって「わが母校の校歌」熱唱です。


先生とボランティアで作った歌詞に込められた意味を英語とウガンダ語両方で子どもたちに説明するシルビア校長。この時なぜか僕は感動のあまり一瞬泣きそうになる。


大事なのは別に上手に歌う事ではないと思います。元気に楽しく歌う事が大事だと思う。そして、この子たちが大きくなった時にこの曲をまだ覚えていて、あぁ、こんな歌もあったよなと学校生活を思い出してもらえればそれだけで十分です。


以下のリンクをクリックすると、生徒・先生・ボランティアみんなで校歌を歌っている音声が聴けます。是非ともどうぞ。


http://db7.voiceblog.jp/data/worldtripnghm/1285836964.mp3

大きな声を出しながら、全員でジャンプしながら歌ったり、暑い暑いと言っては部屋の外に出て涼しい夜風に当たりますが、あまり夜に外に居すぎると今度はマラリア蚊が怖いので中に入ってまた歌って、そうやって歌の練習の時間は楽しく過ぎていきました。


まだまだこれから。1番しか教えきれていません。僕がここを去る時までにどうにかみんなが歌えるようにしたいです。


   

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