ケニアを発つ。一旦ドバイ(481日目・16日付け/ケニア)

長濱良起

2010年08月22日 01:57



昨日、インターネットでする事があったのにも関わらず、まさかの「日曜日インターネットカフェ全部閉店ガラガラ事件」に遭遇してしまったので、月曜日である今日、再トライです。


そしたら今日は地区一帯が停電してて出来ませんでした。2連敗でした。

というのも、僕は今日ケニア、いや、アフリカ大陸を離れてインドに行きます。その入国時に必要な情報をゲットしたかったのですが、まぁそこまで必須でもないので潔く諦めてどんどん行きます。


旅中に出会ったみんなにお別れを告げて空港へ出発です。
空港まではタクシーで1500円程度、バスだったら50円程度です。荷物もあるし一瞬迷ってしまいましたが、そこはやっぱり50円コースをチョイスさせて下さい。


ともかく、バスに乗って空港へと向かいます。

しばらく走っていると、バスの車窓からスラムな地区が見えてきました。すると、意外な事にバスに乗っていた乗客の7割ぐらいの人々がそのスラムな地区をまじまじと見ていました。

同じナイロビ市民でもその生活格差に視線を奪われてしまうようです。


とりわけ、このバスに乗っている人は空港に用のあるようなリッチな人々です。概して大都会は貧富格差が大きい。


空港に到着したのは朝の10時半ごろでした。ナイロビという都市の規模の割にはこじんまりとした空港です。

フライトそのものは2時とかなので、十分に時間はありますし、こういう時には念のためにでも十分すぎるほど時間をとっておいた方がもちろんいい。

翌朝にはインドかぁ、と思いを巡らせながら、同じ日本人旅人からもらったインド旅行記を読んでモチベーションを上げていきます。

正直、僕はまださほどインドに期待していません。
理由はよく分からないのですが、なぜか僕はインドに期待をしていません。それは多分、バックパッカーは結構みんなインドに行くので、いわゆる「ベタさ」がそこにあったからだと思います。
あと、みんなからインドの話を聞く分にはなんか結構しんどそうで、わざわざ神経を使いそうな感じがしたからです。それも旅の醍醐味ではあるのですが、そんなのはたまにでいいかなーと思います。

そんななので、積極的にこちらからモチベーションを上げていこうと思いました。





ケニア側の出国手続きをします。

出入国管理のスタッフの姉ちゃんは、僕のパスポートに押されたたくさんのスタンプを見て「あんたお家に帰りたくないの?」と聞きます。僕は「たまには」と答えます。

ドイツやエジプトで若干足を止めていた時は結構沖縄が恋しくなったりもしましたが、今はそういう事は思わなくなりました。アフリカに関しては倍ぐらい長くいてもよかったなぁと思っているぐらいですし、旅の終わりが見えてき始めた今、旅を終えるのが嫌でもあります。
それは、日本社会への拒絶でもなんでもなくて、単純に面白いから続けたい、それだけの話です。


 ケニアを発つ。



飛行機はインドに行く前に、ドバイ経由です。
ドバイ系の飛行機会社なのに、なぜか客室乗務員さんは中国系の人が多かった。
女性の乗務員は普通のよくあるような制服を着ていますが。男性の客室乗務員はムスリムの衣装を着ています。おー、さすがだなぁと感心していました。

一瞬彼らが乗務員なのかお客さんなのかはっきりしなかったのですが、フライトの途中でサービスとして客にお菓子を配り始めたので、彼らが乗務員であることが分かりました。


彼らはお菓子を配り続けていました。みんなは口々に「ありがとう」などと言いながらそれを受け取っていきます。

すると1人の女性乗務員が「フライトの途中で立たないで下さい!シートベルトを締めて!!」とお菓子配り兄さんに思いっきりキレていました。キレた、というか、ブチギレていました。お菓子兄さんは「黙れ!」と応戦しています。

こいつらは客室乗務員でもなんでもなく、ただただ乗客のみんなにご丁寧にも隅々までお菓子を配っていた一般の客だったのです。ただただ親切心でみんなにお菓子を配っていました。



そんな愛すべき彼からもらったお菓子の甘さを感じながら、経由地のドバイに到着です。時刻は現地時間の夜9時でした。



関連記事