てぃーだブログの会長、登場!!(525日目・29日付け/タイ)

長濱良起

2010年10月06日 02:03




てぃーだブロガー、長濱です。


自分の事を「ブロガー」という肩書きで意識したことは一度もないのですが、今日は言わせて欲しい。てぃーだブロガーの長濱です。


おとといの記事にもちょこっと書いたと思いますが、僕は沖縄を出発前、てぃーだブログの事務所を訪れた事があります。

その時の記事はコチラ。
てぃーだブログの社長と長濱(42日前・3月12日)
http://connectingtheworld.ti-da.net/e2399861.html



「世界一周の旅に出ます。てぃーだブログで毎日ブログを書きます」
そういって訪れた訳ですが、結果的にてぃーだブログのトップページにこのブログまでの直リンクを貼って頂いたり、てぃーだの海外事務所を紹介してもらったりとかなり良くしてもらっています。

そして野澤社長(当時。今はてぃーだは独立しているので会長)と僕はその時約束をしたのでした。バンコクの事務所、その名もシーポイントタイランドで待ち合わせという約束を。


そして今日、その約束は現実のものとなる訳です。



 登場の瞬間!というか再会!!(撮影・野澤さん)



左から長濱、野澤さん、シーポイントタイランドのmiroさん。出発前に託されたてぃーだブログののぼりと共に。

 再会を祝して。2010年10月29日。



「おぉ!長濱君!」
「お久しぶりです!やっと会えましたねー!」


確かこういうやりとりだったと思います。


とにかくやっと会えたという感じです。
1年半以上前、バンコクで待ち合わせというなかなか想像に難しい約束が本当に出来たんだーというちょっとした達成感すらあります。



何時間か話をしていました。旅の話、出版計画の話、普通の話、色々。

その中で、今沖縄で海底トンネルを作っているという事、北谷に5車線の道路を通そうとしている事、その流れで話題は観光業の話題になり、最終的に普段は僕の中であまり話題として上がらない沖縄のビジネスの話なんかを聞かせてもらうことが出来ました。


僕は沖縄が好きです。大好きです。世界で1つの僕の地元です。

だから言いたい。



沖縄はもう、体質的に援助に慣れすぎている。


僕が特にアフリカで感じた、お金を丸投げするような援助は逆にそこの人々を潰す、というのは、まさにそっくりそのまま沖縄に当てはまる。参照はこちら。

無知な援助は人を潰す(464日目・7月30日/ウガンダ)
http://connectingtheworld.ti-da.net/e2977288.html


東アフリカの国々でした。多くの人は援助に慣れてしまって、自分たちでどうにかしなくてもどうにかなるという気質、自分たちはいつまでも「助けられる側」なんだという意識。そしてそれが自分たちでどうにかするという意識を削ぎ、そして何かをやるにしても援助がないと始められない、始めようとしない。

まさにそのまま。規模は違えどまさに沖縄の状況そのまま。

野澤さんから話を聞いて、そういう事を思った。



実際、そうでした。
今回の旅で東京にいた時、県選出の議員さんの事務所にいた事がありますが、県庁から来るFAXの内容なんかがチラリと見えるわけです。それが内容的に「那覇空港の減税が終わろうとしているみたいだけど、それをどうにか思いとどまらせて下さい」みたいな事でした。


沖縄は色んな所で優遇を受けていると思います。沖縄振興局」という内閣府内の機関が設けられているぐらいです。
基地問題もあるしその帳尻合わせの意味もあるだろうし、1人あたりの所得が最低の県だったりするので沖縄は政策でその辺のバランスが取られている。缶ジュースなんか沖縄だけ110円。

その1つに那覇空港のサーチャージの減税というのがあります。

航空券にはサーチャージ(燃油税)が含まれています。そのサーチャージ、那覇空港発着の場合に補助金で安くなっているそう。不勉強なので詳しくは分かりませんが、そういう事みたいです。

こうやって航空券を安くして観光客を誘致しよう、というのが狙いです。


こういう事ももちろん大事です。
だけどなんか、思うのは彼らがいつもいつも考えている事は「外からお金を引っ張ってこよう」という事ばかり。お金を引っ張れる政治家がいい政治家だ、みたいな風潮も感じます。



でもでも、外からお金を引っ張るのが大事なんかじゃない。お金をいくら引っ張ってきても大事なのはその後。

自分たちで何かを生み出す力こそが本当に大切な事なのではないでしょうか。
観光客が欲しいのなら「自分たちで」工夫してどんどん良くしていこう、というのが本来自然な発想なのではないでしょうか。



僕は一応1年半「外部の人」として生活していますから、沖縄がいかにもったいないような事をしているのか、いくらでもダメ出し出来ます。

言ってしまえば沖縄は行きにくい。旅もしにくい。僕が外国人なら、いくら海がキレイと分かってても東南アジアのリゾート地に行くでしょう。


まず、両替所がない。ほぼ空港にしかない。
銀行で両替できない。出来ても米ドルぐらい。これは外国人相当驚くと思います。
至る所にあってしかるべきのツーリストインフォメーションがない。ちょっとしたスペースがあればできる。
観光マップも目立ってない。紙媒体も印刷するだけなのに。
外国語表記がない。ただ書くだけでいいのにない。
公共交通が軟弱すぎる。路線図を貼ったり配ったり、それだけでもみんな観光客はバスに乗ると思う。
などなど。


どこの国のどんな所にもあるようなものが、観光立県を唱っている沖縄にはありません。


援助を求めるより、やるべき事が山ほどあります。沖縄県最高峰・与那覇岳ほどあります。

簡単に出来てしかも重要な事がすっぽりと欠けています、僕の地元沖縄には。



こんなド素人の僕でも、県の観光業に足りない所、いくらでも指摘できてしまうぐらい、やっぱり外から見るとそういう事って相当分かりやすい。





観光業だけに限りません。

とりあえず県経済は補助金に依存しすぎていると思う。

補助金がないと新しいことに挑戦しないのはキツイ、リスクを犯すのは一企業として避けたいからだからだと思いますが、それは裏返すと、補助金はもともと自分たちのお金じゃないし、万が一失敗しても損はないという考え方だと思う。

しかし、本当はこうやって外部からお金をもらっているからこそ余計に頑張らないといけないだろと思う。




琉球王国はかつて、世界中の交易をつなぐ中継ポイントとして繁栄したといいます。


僕はその時代に生きた訳でもないし、多少大げさ気味に「繁栄」という言葉が使われているしれない。
だけど、その当時の人たちはまさに自分たちの足で立ち上がっていたと僕は思う。自分たちで大きな何かを背負っていたんだと思う。

失敗しても特に気にならない援助金なんか別に無かった。
自分たちでリスクを背負いながら一生懸命頑張っていたと思う。だからこそ繁栄があったと思う。






補助金がたくさん下りることを喜ぶよりも、
少しずつでいいから補助金の額が少なくなっても済んでいくという成長を喜びませんか。





という事を考えました。



夕食は野澤さんにご馳走になりました。写真は左からmiroさん、野澤さん、従業員のオンさん、筆者。
久しぶりの刺身、ごちそうさまでした!


   



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