マンツーマンオカマダンスショー(549日目・23日付け/タイ)

長濱良起

2010年11月01日 13:52



miro先輩とのショートトリップ2日目です。

午後まで2人とも微妙に忙しかったので、夕方になってやっと目的地のチャーン島に向けて出発できました。

チャーン「島」。そうです、島です。島に行くには当然フェリーに乗らなければなりません。これまで、小さいボートみたいな、渡し舟みたいな、そういったのにはちょいちょい乗った事がありますが、車も乗せれますーみたいな大きなものには、まさに1年以上ぶり、自転車で日本を漕ぎ漕ぎしていた時依頼です。

そして当然のように、僕はその時を思い出すのです。

よく乗っていました。九州から四国に行く時、瀬戸内海を渡る時、四国から本州に行く時。いや、そもそも沖縄から鹿児島に行く段階から船だったので、本当に最初の頃を思い出して、勝手にものすごくテンションを上げていました。





チャーン島は、いわゆるリゾート地。感覚としては「旅の途中にある旅行」って感じです。



そんな僕は島に着いてから、miroさんに一件のオープンバーに連れて行ってもらいました。

店内の様子

ここのオーナーはフィンランドのおじさんです。まさに欧米風のバーで、小さなCDJとパソコンから音楽がミックスされていきます。そしておじさんはノリノリ。閉店時間は「最後の客が帰ったら」という粋な店です。
バーテンの兄ちゃんは、地元チャーン島の兄ちゃんと、もう1人これまたフィンランドの兄ちゃん。この欧米の兄ちゃん、オーナーと知り合いで、実はちょうど昨日からここに住み始めたといいます。新生活の始まりです。


僕はバックパッカーの身分でありながら、こうやってよく先輩なんかにお酒の席に連れて行ってもらえる機会に恵まれてしまっていますので、いつの間にかちょいちょいお酒の味を覚えていっています。

体質上、これまでアルコールとはほぼ無縁だったために、その遅れを取り戻すかのように色んな種類のお酒を飲んでみては、へぇーこれってこんな味だったんだねと自分で納得してみます。


ブラッディー・マリー

血塗られたメアリーとでもなるのでしょうか。ちょっと今ネットで調べたら、メアリー1世という歴史上の人物のあだ名であるそうです。これはウォッカにトマトジュースを混ぜ混ぜしたカクテルなのですが、同名の楽曲が個人的に好きなのもあって興味があり、飲ませてもらいました。

これにはタバスコが入っているので、さっきのフィンランドのバーテンの兄ちゃんがストローの先っちょにちょっとだけそのブラッディー・マリーを付けて「これでOKだったら飲んでね」と味見させます。僕なんかもうすでに酔っててノリノリですので「タバスコ?少なすぎるっしょー!もっともっと!」とか言ってたら、それを聞いた兄ちゃんはいきなりタバスコを10滴ぐらい追加し始めました。


「待て待て待て待てーぃ!」


そういうわけで僕は、ブラッディ・マリーというか、別名タバスコジュースを飲んでいた訳ですが、でもまぁ、思っていたよりかは辛くなく、おいしかったのを覚えています。


トイレに向かう途中でした。








・・・ん?今なんかいた。踊り狂うなにかがいた。




強力キャラ発見!!




彼、いや、彼女?いや、そこは彼にしておこうかな。いや、やっぱ本人の意思を尊重して彼女と呼んだほうがいいのか。でも難しい判断なので「この人」とします。


超ノリノリで踊ってて「ほら、私のダンス見なさいよ!」と言ってきてはマンツーマンダンスショーです。だんだん面白くなってきたので一緒に少し遊んでて、それからなぜか写真撮影会です。


 
上手!あんた上手!!



しまいにはこれです。





そんな衝撃的な出会いもつかの間、いつの間にか彼、いや彼女はいなくなってしまっていました。刹那的な出会いをありがとう!!



miroさんと、遅くなりましたしそろそろ出ましょうか、と言った頃だったでしょうか。雨が降り出してしまいました。傘も持っていませんし、部屋までは結構距離もあるので大変です。時刻はだいたい2時ぐらいだったと思います。

雨宿りをしようと、miroさんはベンチで、僕はハンモックでダラダラしていました。しかも超歌ってました。僕は酔うと歌う癖があるみたいです。







起きたら真っ暗でした。時計を見たら5時になっていました。そのままお店で眠ってしまっていたようです。そしてそのままお店は閉店。

よしき「miroさん!時間ヤバイですよ!しかもそのまま寝てしまってたみたいでお店の人も全員帰ってます!」


閉店後の店内で思いっきり寝ていました。その間、ちょうど雨も上がっています。
帰らないと困るねーという話をしていて、じゃあもう早いとこ出ましょう、という風にしていると、

miroさん「あれ?よしき。メガネがない!」



店内真っ暗!


バンコクからチャーン島に来た変な日本人2人は、閉店後の真っ暗な店内で電灯のスイッチも探せずに、デジカメの明かりを頼りに手探りでメガネを探す、という奇行にでた訳です。




幸いにも、長濱良起人生最大のファインプレーによりメガネを発見、そのまま無事部屋へと帰れましたとさ。


めでたしめでたし。      

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